蒸留酒と奴隷⑤

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 とても不謹慎な言い方かもしれませんが、ご容赦ください。

 現在お酒に依存しているような人は、実は逆にチャンスだと考えてもいいのです。

 お酒に依存している人は、お酒をやめたいと思いたてば、それをきっかけに自らの奴隷状態に気がつけます。

 奴隷状態から抜け出るのは難しくありません。

 気がつければ、脱出できます。気がつけないから奴隷状態なだけなのです。

 お酒を飲んでいなくても、お互いに我慢を強要しあって傷つけあっている人は世の中にはたくさんいます。

 そういう人は、お酒は飲みませんが、何かしらの依存をかかえていることがほとんどで、お酒以外の「苦しみを忘れさせてくれる」ものを使いながらなんとか毎日を耐えています。

 誰かが強要する価値観を無条件に受け入れることで「我慢」や「辛さ」は生じます。

 その「辛さ」をお酒とは違った行為でごまかしながら生きている人は、たくさんいるのです。

 お酒以外でごまかしている場合、問題が表面化しづらいため、そのような人はなかなか自分の「我慢」や「辛さ」を耐えている状態に気がつくのが難しいです。

(「我慢」や「辛さ」が長期化する場合、「うつ病」という形で表現されたりもします)

 ですので、「お酒に溺れてる今の状況を変えたいんだ」と思った人は、逆にチャンスなのです。

 お酒をやめることで、人生の枠組みごと楽しいものに変化させることもできるからです。

 「お酒をやめる」ということをきっかけに、自分や他人を傷つけるだけでしかない「我慢もやめる」ことで、人生は劇的に変わります。


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