また、「自分を褒めよう」と意識することで、モノの見え方にも変化が出てきます。
自分を褒めようとするときは、必ず自分の行動に目を向けているからです。
「自分のどんなところを褒めようかな?」と探すことは、「自分は普段どんな振る舞いをしているのかな?」と自分を見つめることでもあります。
自分を褒めるのを習慣にしていくと、自然と自分の行動や考え方について考えることが多くなるのです。
普通の人は、癖や習慣でほとんどの行動をおこなっています。
「なんでこんな行動をするのだろうか?」と、自分自身の振る舞いの意味の1つ1つを、吟味している人はあまりいません。
無意識に癖や習慣をおこなって、それが積み重なり、生活が形成されているのです。
毎日アルコールを飲む人は、アルコールを飲む人としての癖と習慣をたくさん持っています。
アルコールを飲む人としての癖や習慣を積み上げ、自然にアルコールを欲し、そして自然にアルコールを手に取っています。
アルコールを飲む人は、無意識に
「アルコールが飲みたくなって、冷蔵庫からアルコールを取り出し、アルコールを飲む」
ということを延々と繰り返しているのです。
自分を褒めようと意識することで、自分自身の行動や考え方にも目がいくようになります。
すると今まで気がつかなかった「自分」に気がつくようになるのです。
気づかないことは絶対に変えられませんが、気がついたことは簡単に変えられます。