お酒をやめると酔わない時間が手に入ります。
ですが、いざお酒をやめはじめると「一体この時間を何に使ったらいいのだろう」と持て余し気味になってしまうかもしれません。
そこでオススメしたいものの一つが「断捨離」です。
断捨離とは、「不要なものを捨てて身軽な生活を手にしよう」ということです。
普通にいらないものを捨てるのは「大掃除」ですが、「断捨離」には、『要る要らないの価値基準を自分の中でもう一度考え直しましょう』という意味が含まれています。
これが、これはお酒をやめるのととても相性がいいのです。
そもそもお酒をやめるときにうまくいかないパターンとして「我慢してやめるぞ」というやめ方があります。
これは大掃除と近いもので、お酒をやめるつもりでも価値感は変えていません。
「私は、大好きなお酒が飲みたいのを、我慢します」
ということです。
我慢とかではなく、「今までの、飲んでいた生活は、自分にとって果たして幸せだったのだろうか?」と自らに問いかけるパターンのやめ方ですと、
「私は、お酒が重要なものとは思えなくなりました」となります。
こうなると、お酒に対する価値観が変わるので、お酒が好きではなくなり、飲みたいとは思わなくなっていきます。
お酒をやめるときに、部屋や家の「断捨離」をすると、お酒以外の価値基準も一緒に変わることになります。
すると、「今まで要ると信じてきたものの中には、要らないものがたくさんある」「私にとって要らないものを捨てよう」という行動の中に、たまたま「お酒」が含まれることになるのです。
「お酒をやめる、お酒を捨てる」では、お酒だけが焦点となってしまいます。
断捨離をすると「生活を見直す、生活の中のいらないものを捨てる」に目がいきますので、お酒だけにこだわることもなくなります。
お酒以外のことにも目を向けられると、「お酒をやめるというのは自分の目標の中の一部でしかない」と気がつけるんですね。
そうすると、「お酒をやめる」という限定的な目標から「自分の幸せを掴む」、「大切な人を幸せにする」という大きな目標に変わります。
「お酒をやめる」だけなら、「気合いで我慢すればいい」という考えに至る可能性もありますが、「自分や家族を幸せにしたい」だと、もっとたくさんの部分が工夫できますよね。
工夫しながら、考えながら毎日を改善していくのは、「楽しい」ことです。
しかも、自分が望んで「自分や家族を幸せにする」と思ったことですから、行動してて充実感もあります。そこには「我慢」という感覚はないんです。
お酒をやめるときには、絶対我慢をしてはいけません。
「お酒をやめるのは、自分がやりたくてやっていることなんだ」といつでも実感できる環境を作らなくてはならないのです。
その環境をつくるきっかけになるのが「断捨離」です。
「断捨離」に関する本はたくさん出ていますし、ネットで検索しても色々な情報を得られると思います。
アルコールをやめはじめて、手持ちぶさたな時間ができたなら、ぜひ「断捨離」を思い出してみてください。