「無意識」の特徴には、「変化を極度に嫌がる」というものもあります。
これは動物としての本能です。
動物は「頭」で考えるというより、「本能」で生きています。
「本能」は
「餌の種類を変える、餌場を変える、住む場所を変える、共同体を変える」
というような、うまくいかないと「生命の危機」となるようなことを恐れます。
私たちの「無意識」も、頭で考えない行動です。
現代社会で生きている私たちですが、私たちの「無意識」は今でも動物と同じで、昨日までと違う行動をすることを極度に嫌がっています。
「無意識」は、環境も行動も考え方も変化をしないように、いつでも目を光らせています。
これは全て、自分の命を守るためで、もちろん「無意識」に悪気はありません。
ですので、いくら私たちが頭で
「このままお酒を飲み続ければ自分は不幸になる。もうお酒をやめよう」
と決意しても、「無意識」は今の習慣を変えようとはしてくれないのです。
それどころか「無意識」は、「自分の命を守るため」に、今まで通りの行動をなんとかして続けようとします。
これからもずっとお酒を飲み続けられる状況を、工夫して作り出そうとします。
「意識」がお酒を飲む習慣を変えようとするほど、巨大な存在の「無意識」は激しく抵抗し、もっともっとお酒を飲んでしまうのです。
習慣を変えるならば、「無意識」を味方に引き込まなくてはいけません。