⑦呪文を唱える

シェアする

「俺たちは悪い奴らに騙されて、酒を良いものと思わされ、飲まされてきた。

でも違う!酒は悪だ!酒はクソだ!飲んでバカにさせられるだけだ!

もう騙されない!これからは知識をつけて、自分らしく生きることで、その巨悪と戦う」

毎日100回以上唱えました。

人がいないときは声を出して唱えました。

テレビは酒のコマーシャルばかりなので捨てました。

駅で酒の広告を見るたび、

「悪め! クソめ! 騙されないぞ!」

とつぶやきました。

酒を飲まない友達とだけ遊び、

酒を飲まない女の子とだけ遊ぶ。

酒を飲まない人間なんか、そんなにいないだろうと思いましたが、

今まで目を向けていなかっただけで、

酒を飲まない人も世の中には大勢いました。

それを意識できたら、遊ぶ友達がほとんど変わりました。

酒を飲まなきゃ楽しい時間が持てなくなり、独りで寂しくなる、

そう恐れていたのは誤解だと知りました。

友達が変わり、遊んでいた女の子のタイプが変わると、

そこに合わせて会話の内容や、服装も変わっていきました。

自分が興味があることが、以前とは違っていったのです。

今までの酔っていた時間は、

読書と勉強と運動の時間に置き換えるようになりました。

バー、居酒屋に行くことはなくなり、

喫茶店とカフェで、紅茶やコーヒーやスイーツを楽しむようになりました。

お酒を飲んでいた頃は、酒のない酔えない人生は絶対嫌だと思っていましたが、

3ヶ月ほどたち、体重が10キロ減り、筋肉が増え、知識が増え、

おしゃれを楽しむようになり、趣味の多い友達と遊び、勉強家の女の子達とスイーツをつくる会等を企画するようになってくると

「どっちが嫌って、前の自分の環境の方が絶対嫌だな」

と思うようになりました。

酒を飲みたいと思うことは、全くありませんでした。

むしろ酒を飲んで酔うなんて、私にとって無駄な時間だと思うようになりました。

”酒こそが人生、酒のない人生の何が楽しいんだ?”

以前はそう思っていました。

今では、自分がなぜあんなに酔いたがっていたのかがわかりません。

なぜ、あんなに禁酒を怖がっていたのかもわかりません。

気がつくと禁酒してから数年経っていました。


お酒のやめ方

スポンサーリンク