なんでお酒をやめられなかったかと言えば、
酒をやめて酔えなくなった人生には、
価値なんてないのかも、と思っていたからです。
素面の時間が耐えられないというのもありました。
素面の時の心細さ、不安感も苦しかったのです。
酒を飲むのも辛いが、飲まなくて酔わなくなるくらいなら、死んだほうがマシかも。
そうも思っていました。
生活時間の割合でいえば、酔っている時間の方が長かったのではないでしょうか。
酔ってる自分こそが本当の自分になっていました。
それでも、もしお酒を飲まなくて済むのなら、そうありたい。
お酒をやめられるものならばやめたい。
とは思っていました。
禁酒の方法はないかなとネットで調べれば、禁酒とは一生の戦いだと書いてありました。
”禁酒は苦しいのだ。依存症は苦しくて辛いのだ。
一生、一生かけてお酒を飲みたい気持ちと戦うことが禁酒なのだ”
それを見て、私には禁酒は無理だと思いました。
一生飲みたい気持ちと戦って勝てるかと言えば多分無理だから、
自分はこのまま酒を飲んでのたれ死ぬんだな、そう思っていました。
お酒をやめたいがやめられない。
どうしようと悩んでいるうちに、さらに飲酒量は進みます。
もう最悪でした。
お酒でひどい失敗を、たくさんたくさんしていくのですが、
いくら書いてもキリがないので割愛します。
その頃いつも考えていたのは
”とりあえず、やめれるものならお酒がやめたい”
です。
できるなら簡単にやめたい。
簡単にお酒をやめれるならやめたい。
でも苦しい戦いなんか無理。
どうしたらいいんだ。