そう悩んでいる時期に、酒をやめた友人に会いました。
その友人とは、昔は一緒にひどい飲み方をしていたのですが、
ある時からお酒をパタッとやめてしまい、疎遠気味になっていました。
友人がどうしてお酒をやめれたのが不思議だったので
喫茶店に誘い聞いてみることにしました。
「久しぶりだね、もう酒飲んでないの?」
という私の問いに友人は微笑んで頷いていましたが
「我慢できてるんだね、偉いね」
という私の言葉には、微妙な表情を浮かべました。
「あのさ、我慢してるんじゃないよ、もう酒を飲みたいなんて思わないんだよ。
もう俺は一生酒なんか飲まないよ」
なんで友人は自信満々で言えるのかが不思議でした。
断酒は一生の戦いなのに、明日また飲んでしまう恐怖とかないのか?
疑問だったので私は本心をぶつけてみました。
「お酒をやめたのは偉いと思うし尊敬する。
けれど今でも飲みたいのを我慢しているんだろう?
お酒を飲めなくなって、寂しくないか?」
そういう私の顔を、友人は無表情に眺めていました。
私はさらに本音を吐き出します。
「俺も酒をやめなくちゃ、とは思っているんだ。
でもそんなに意思も強くなくて。
やめられるものならやめたいから聞いてみたんだ」
すると彼は私に言うんです。
「俺はもう飲酒したいと思うことがないんだ。
俺はもう二度とお酒飲みたいとは思わない。
お酒は簡単にやめれるんだぜ。
悩んでいるならお酒の簡単なやめ方を教えてあげようか?」
まさか、簡単にお酒がやめられる方法があるなんて!
私はすぐに友人に頼みその方法を聞かせてもらいました。
その時私が教えてもらったお酒のやめ方は、
”お酒はいいものであるという認識を変える”
ということでした。