アルコール依存症者は罪人ではありません

先日、ある精神科医の書いた本を読んでいたのですが、その本の中で

「アルコール依存症者は嘘つき」という記述がありました。

精神病院の医師が、アルコール依存症が身近ではない一般の人に向けて、依存症者の再飲酒に至るまでの言動を書いたものです。

お酒をやめられない人の行動を面白おかしく書き、それをお酒を飲まない人に紹介するスタンスで

あの人達はこんな感じなんですよ。やめるやめると嘘ばっかりで、退院させてくださいと頭を下げてくるけど全然やめないんですよ。だから私はアルコール依存症者の言葉は信じないんですよ。本当に困っちゃいます

そのようなことが書かれてありました。

私はこの本を読んでいて、違和感をおぼえました。

依存症者のうまくいかない様を医師が「嘘つき」呼ばわりする。

アルコール依存症者は、「退院させてください」と頭を下げてくるけど、どうせ飲みたいだけなんだよ、と、一般の人に説明する。

このような医師と、このような依存症者の関係はなんなのかな? と思ってしまいました。

これは、「治療を提供する人と治療を受ける人」の関係というより、

おそらく「看守と囚人」の関係です。

お酒をやめられなくて悩んでいる人は、「囚人」や「罪人」ではありません。

手助けをする人は「看守」でもありません。

こういう人と関わったら、簡単にやめられるものも、かえってやめられなくなります。

「看守と囚人」のような前時代的な解釈をしている人が、いまだに依存症の治療に関わっているのも一つの現実ということです。

あなたがお酒をやめようとするときに、もしも誰かの手を借りようと思ったなら、その時は、あなたの自尊心を低下させるような人は避けてください。

あなたの尊厳、人としての価値を無条件に認めて、なおかつ素晴らしい未来のために手助けをしてくれる人を選んでください。

依存症から抜け出ようと思った時、利用できる機関や人の選択肢はたくさんあるのです。

もしも援助者、機関に違和感を感じたら、違う援助者の話も聞いてみてください。

寄り添い共に歩きながら手助けをしてくれる人、あなたなら絶対にやめられますよと背中を押してくれる人、そんな援助をしてくれる人が必ずいます。


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