依存症の治療をドーパミンという観点から見てみます
アメリカにおける依存症へのアプローチとして代表的なものに、
アルコホーリクスアノニマス(AA)があります。
AAは特定の宗教や団体に縛られていないとありますが、
12のステップのプログラムに身を委ねるやり方は、
システム的には教会、神父へ懺悔をする行為に近いように見受けられます。
キリスト教において懺悔という行為をするとき、
実は脳内では強烈にドーパミンが出ています。
AAによって再飲酒が防げるのは、
飲酒でのみドーパミンが大量に放出されていた状態が、
信仰に近いものによってドーパミンが出る状態に変わるから、
と捉えることもできそうです。
次は東洋的なアプローチなのですが、
2000年以降アメリカではアルコール依存症への対処に、
マインドフルネスを使った技法が取り入れられるようになりました。
久里浜医療センターMindfulnessリサーチチーム
依存症者は内観し瞑想することで再飲酒を回避するのですが、
瞑想もまた大量にドーパミンが出ることが知られています。
日本での依存症の治療の際
「気晴らしをしましょう」
「リラックスする時間を作りましょう」
「新しい趣味を始めましょう」
と言われるというのも、
「今までとは違う手段でドーパミンを出す方法を見つけていきましょうね」
ということなのかもしれません。
仕事に役立つ!やる気と満足感を高めるドーパミン健康法
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