依存症とドーパミンについて②

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依存症をドーパミンの観点から考えてみるシリーズ②です。
目的はドーパミン

依存の対象には、薬物やニコチン等といった物質への依存と、

ギャンブルや買い物等といった行為への依存の2種類があります。

ギャンブルや買い物といった行為への依存からもわかるとおり、

依存症とは何かの物質を摂取することが目的ではありません。

ニコチン依存症の人にとってニコチンの摂取は手段でしかなく、

目的は脳内に大量のドーパミンを出すことにあります。

ギャンブル依存症の人ならばギャンブルを行うのはあくまで手段で、

目的は脳内に大量のドーパミンを出すことです。

依存症の人が求めているのは大量のドーパミンを出すことで、

依存対象のニコチンやギャンブル等はプロセス、手段でしかありません。

ドーパミンを出す方法が一つだと依存症と呼ばれてしまう

脳内に大量のドーパミンを出したいと思うこと自体はとても健全なことです。

ドーパミンは幸せを感じるときに出ますし、

分泌されることで情報処理能力や集中力の向上にもつながります。

しかしドーパミンを出す手段が一つだけですと、

いつもその一つの方法に頼ることになってしまい、

そのことが問題視されてしまいます。

例えば、激しい運動のみでしかドーパミンを出せないという人は、

数年で膝や筋肉を痛めて運動がしづらくなってしまい、

日常生活に支障が出てしまいます。

甘いものをたくさん食べることでしかドーパミンを出せないという人は、

やはり数年で食事制限がかかり、日常生活にも影響を及ぼしてしまいます。

お酒をやめたいなと思っている人を、ドーパミンの観点から見てみれば、

「今までお酒だけでドーパミンを出してきたけど、

いろいろ負担が大きくなってきてさ、困ることも増えてきてるんだよね」

と感じている、ということなのかもしれません。

次回に続きますね

厚生労働省の依存症についてのページです

Q.依存症ってなに?

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

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