依存症とドーパミンについて⑥ 自分の褒め方!

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私たちは子供の頃から、褒められる中で新しいスキルを獲得してきました。

私たちが箸を使って食事が出来るのも、

トイレに行って用を足せるのも、

褒められる中で繰り返して覚えたからです。

褒められると脳にドーパミンが大量に出ます。

私たちは大量のドーパミンが分泌する状況で

様々なスキルを獲得してきたのです。

もちろん

叱られながら、

悪口を言われながら、

人格を否定されながら、

苦痛の中で何かのスキルを獲得することもできます。

しかし、その効率は恐ろしいくらいに悪いです。

褒められてドーパミンを出しながら繰り返したほうが、

何百倍も早く新しい習慣を獲得できるのです。

お酒をやめたいと思っている人に、一つお聞きしたいことがあります。

自分で自分のことを叱っていませんか?

自分で自分の悪口を言ってませんか?

自分で自分の人格を否定していませんか?

もし思い当たることがあれば、改めてみてほしいです。

お酒をやめたいと思い立ったのは、

未来をもっと素敵な毎日にしたいと思ったということです。

未来を良いものにしようとしていることは凄いことなのです。

凄い自分を褒めてください。

他人に優しく接してあげているように、

自分にも優しく接してあげてください。

たとえもし今、お酒に溺れる事があったとしても、気にやむことはありません。

お酒を飲むのは、ドーパミンを出す事が目的の単純な行為です。

お酒をやめるのは、お酒以外でドーパミンを出す習慣を覚えればいいだけの簡単なことです。

お酒をやめたいと思えれば大丈夫です。

お酒をやめるのは、

お箸の使い方を覚える。

トイレに行く習慣を覚える。

そういうことと、大して差はありません。

お酒をやめることを恐れる必要は何もないのです。

お酒をやめたいと思い立った人は

自分をたくさん褒めながら、

たくさんたくさんドーパミンを出してください。

自分を褒め続けて、

生活習慣の中からお酒の必要性が徐々に遠のいていくと、

新しい趣味や、楽しみ、喜び等の、

今まで気がつかなかったものが目に入ってきます。

それらの中で相性のいいものの中から、

じきに大量のドーパミンが出るようになります。

清々しくドーパミンを出すための行為が、

生活の中にいくつも存在するようになります。

そこまでいけば、

「お酒でドーパミンを出すのは効率の悪い古い回路だ」

と認識もはっきり変わるので、

もうお酒を飲みたいという欲求はなくなり、

お酒自体に全く興味が湧かなくなります。

お酒をやめるときの自分の褒め方の例

・「明日を良い日にしたくてお酒をやめようと思い立った自分は、なんて前向きな人間なんだ。私ってすごい!」

・「お酒をやめて、酔っていた時間を大切な人やもののために使おうとしている自分は、とても賢くて偉い!」

・「健康になって活発な毎日を送るために、お酒をやめようとしている自分はカッコよくて素敵だ!」

ここで上げたのはあくまで例です。

人それぞれお酒をやめて目指す地点、褒めてあげたい部分は違うとは思います。

ただ、「お酒をやめたいな」と思った中には、

たくさんの前向きな願いが含まれているんです。

ぜひそこに目を向けてください。

そして毎日の中で、

「お酒をやめたい」という思いが頭をよぎったら、

「前向きな自分は偉い!」

と、瞬間的に頭の中で何度も褒めてください。

朝でも昼でも夜でもいいです。

「お酒をやめたいな」と思った時には必ず、

前向きな自分を頭の中で褒めてあげてください。

「お酒をやめたい」と思った度に褒めてあげてください。

人が絶対いないところでなら、

声に出して自分を褒めてください。

照れくさいかもしれませんが、

褒める言葉は実際に耳で聞くと効果がすごく上がります。

褒め続けることで変わること

お酒をやめようとしてる自分を褒めるのに慣れてくると、

お酒に関すること以外でも、自分の良い点に気がつくようになります。

仕事、趣味、人間関係、何に関することでもいいですから、

何か自分の良い点に気が付いた時は、すぐに自分を褒めるようにしてください。

「人に笑顔で挨拶して偉い」でも

「今日の靴下はセンス良くて自分はすごい」でも、

些細なことでもいいです。

慣れてきたら、1時間に10個でも20個でも、

「お酒やめて偉い」以外のこともたくさん褒めてください。

そうやって自分を褒めていくと、いつの間にか他人のことも普通に褒めるようになり、

人間関係も変わっていきます。

お酒以外の悩みの改善の糸口もどんどん見つかっていくようになります。

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