「東南アジアの人達は、海外資本に食い物にされちゃって大変だよね」
「安い賃金で悪い環境で働かされて、手に入れた給料はお酒に使わされて体壊すんだからかわいそうなものだ」
そう感じた人もいるのではないでしょうか。
しかしこのような構造は東南アジアだけのものとは言えないかもしれません。
日本のあるアルコール関連の企業のIRから、株式の所有者別分布を見てみると、外国人株主の割合は30%を超えています。
また、金融機関が所有している割合も30%を超えていますが、金融機関を通しているという意味なので、実際にどこのだれのお金が入っているのかはわかりません。
外国人や外国のファンドが、「日本なんとかなんとか信託銀行」を通して株を所有していることも考えられます。
実際にこの企業の何%の株を外国人が所有しているのかは、IRからはわからないのです。
ですので
「日本で辛い環境に耐えながら働いて、辛いのを我慢するためにテレビで宣伝している日本のメーカーのお酒を買って飲んでいたら、それで喜ぶのは海外の資本家だった」
ということもあり得るのです。