禁酒後の食生活について ②食事編

前回の記事では、

禁酒直後の水分摂取量の変化が

体調に与える影響について触れました。

しかし、水分摂取に気をつけていても、

食事の量や内容が乱れていると、

・便秘

・胃もたれ

・胃腸の不快感や痛み

といった不調は起こります。

そしてこの不調が、

「禁酒したから体調が悪くなった」

「やっぱり酒を飲んでいた方がマシだった」

という誤認につながり、

再飲酒のきっかけになることもあります。

今回は、禁酒直後の食事について整理していきましょう。

 

飲酒欲求を「食べることで」誤魔化してしまう

禁酒直後によくあるのが、

「湧きあがる飲酒欲求を、食べることで誤魔化す」

という行動です。

・口に何か入れていないと落ち着かない

・食べている間だけはお酒のことを考えずに済む

・強い刺激で欲求を上書きしたい

これらは「意志が弱いから」などではなく、

アルコールという強い刺激を失った直後の、当たり前の反応と言えます。

口寂しくて、何かを食べたくなること自体は問題ではありません。

問題なのは、食べる量や内容が限度を超え、

体調不良として表れてしまうことです。

 

食事の乱れが体調不良を作る

飲酒欲求を誤魔化す形で、

・食べ過ぎ

・油物の摂りすぎ

・刺激の強いものへの偏り

が続くと、

・便秘

・食べ過ぎによる胃もたれ

・消化不良による腹痛や胃腸の不快感

が起こりやすくなります。

そしてこれらの体調不良の原因が「食事」にあることには、

意外にも本人はなかなか気がつけません。

体調不良の原因を

「禁酒をしたから起きた」と勘違いしてしまうことの方が多いのです。

その結果、

「お酒をやめたら具合が悪くなった」と禁酒そのものを否定し、

再飲酒につながります。

 

禁酒直後に食生活が乱れるのはよくあること

ですが、

「禁酒直後は暴食しないようにしましょう」

と言われても、

全員が「はい、そうですね」

と素直に頷けるでしょうか?

お酒をやめただけでも大きなストレスがかかっている中で、

「食事も完璧に管理しろ」

と言われたら、

「そんな余裕はないよ」

と感じてしまう人も多いはずです。

そもそも禁酒直後は、

身体がアルコールなしで動けるようにバランスを調整しています。

自律神経やホルモンのバランスが変わる途中、

その過程で食欲や食生活が多少乱れるのは、自然なことなのです。

 

禁酒の目的は「禁酒」だけでいい

禁酒の目的は、禁酒です。

食生活を完璧に整えることではありません。

だから禁酒直後は、基本的には自由に食べて大丈夫です。

お酒以外のストレスを、わざわざ増やす必要はありません。

その代わり、食事を少し工夫すれば、

禁酒直後の体調不良や体への負担は軽減できる

ということを、知っておいてほしいのです。

 

便秘を防ごう

禁酒直後に多い不調のひとつが便秘です。

異常な食欲に引っ張られ、

食べるものや量が不安定になるためです。

この対策はシンプルです。

・野菜

・果物(バナナなど)

これらを多めに取りましょう。

あとは好きなものを食べていいので、

食事の前後に野菜や果物を足すだけで構いません。

それが難しければ、

・食物繊維のサプリ

・サイリウム(オオバコ由来の食物繊維)

を使いましょう。

手軽に便秘を防ぐことができます。

「ちゃんとした食事」「完璧な食事」を目指す必要はありません。

便秘しにくい状態を作る。

それだけ意識できれば十分です。

また、胃腸の不調を減らすために、

・ヨーグルト

・納豆

・キムチ

などの乳製品や発酵食品を取り入れるのも一案です。

面倒であれば、

整腸剤を使ってみましょう。

 

食欲が暴れるなら、タンパク質を足す

禁酒直後の食生活で、

・甘いものばかり欲しくなる

・食べても満足しない

・つい食べ過ぎてしまう

という場合は、タンパク質不足が影響していることがあります。

当てはまる場合は、

・肉

・魚

・卵

・豆類

を、意識して食事に取り入れてみましょう。

考えるのが面倒なら、

食事の前後に豆乳を飲んだり、

プロテインで補っても構いません。

これだけでも、

過剰な間食や甘いものへの欲求はかなり落ち着きます。

食事に対して面倒くさがりな人は、

禁酒を始める前に

・食物繊維のサプリ

・整腸剤

・プロテイン

を用意しておくのもおすすめです。

これらは、

あなただけの頼りになる禁酒補助グッズになります。

 

刺激に惹かれやすい時期だと知っておく

禁酒後、細かな味覚や食事の楽しさが完全に戻るまでには、

少し時間がかかります。

そのため禁酒直後は、

・しょっぱい

・辛い

・油っぽい

・甘い

といった刺激の強い食べ物に、

強く惹かれがちです。

これらの欲求を無理に我慢する必要はありません。

ただ、食事だけで強い刺激を得ようとすると、

体調は崩れてしまいます。

ですので

「この強烈な食欲の正体は、

食への欲求ではなく、

単に刺激が欲しいだけかもしれないな」

そんな視点を持てると、

運動など別の刺激にも目を向けやすくなり、

「食べることでしか満足できない」という視野の狭まりに気づくことができます。

 

おわりに

禁酒直後の体と心は不安定です。

それは、アルコールなしで楽しく過ごせるようになるための移行期間だからです。

この不安定さは、

数日で軽くなり、1〜2週間で自然におさまっていきます。

そうなれば、

好きなものを食べても、

自然と適切な内容や量に落ち着き、体調も安定してきます。

禁酒直後に、

無理に「正しい食事をしなくちゃ」と頑張る必要はありません。

体調を悪化させないための食生活の知識や、

自分なりのケアグッズを禁酒の補助として使い、

気を楽にしてやっていきましょう。

完璧な禁酒を目指さなくても大丈夫です。

ゆるい感じの禁酒もありなのです。


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