禁酒後の食生活について ①水分編

禁酒をすると、体と心にはさまざまな変化が起きます。

その変化には、アルコールをやめたことそのものだけでなく、

食生活が変わることによる影響も大きく関わっています。

禁酒直後に

「なんとなく体調が悪い」

「お腹の調子が変だ」

「前より疲れやすい気がする」

と感じる人は少なくありません。

こうした不調は、

体がアルコールなしの状態に切り替わっていく過程で起きるものもあれば、

飲み物や食事の内容・量が変わったことで起きているものもあります。

後者については、

あらかじめ知っておくだけで防げる不調も多くあります。

そこで今回は、

禁酒直後の食生活で気をつけたいポイントを、

「水分」「食事」の2回に分けて整理していきます。

この記事では、まず

水分の摂り方について見ていきます。

禁酒をすると、水分の摂り方が大きく変わる

毎日お酒を飲んでいた人は、

自分がどれだけ多くの水分を摂取していたか、

あまり自覚がありません。

飲酒をしている頃は、

夜の数時間で1〜2リットル以上のアルコール飲料を

当たり前のように飲んでいた、という人も多いでしょう。

しかし禁酒をすると、

「酔うために飲み物を飲む」ことがなくなります。

その結果、水分摂取の目的が変わります。

・喉が渇いたから飲む

・食事を楽しむために飲む

・汗をかいたから水分補給をする

・気分転換や休憩として飲み物を飲む

こうした、本来の適度な水分摂取に戻っていくのです。

そのため、禁酒後は

自然と水分摂取量が減るという人が多くなります。

水分不足による便秘や不快感

飲酒をしていた頃は、

夜に大量の水分を摂っていた影響で

お腹が緩くなりやすかった人もいるでしょう。

禁酒によって水分摂取量が減ると、

今度は逆に、

・便秘

・腹部の張り

・胃腸の違和感や痛み

といった症状が出ることがあります。

これらの不調は、

「禁酒で体調が悪くなった」

「禁酒は自分には合っていない」

と誤認するきっかけになりやすく、

再飲酒の引き金になることもあります。

しかしこれは、

アルコール離脱症状などとは別の、

単なる水分摂取量の低下によって起きている不調です。

このタイプの不調は、

水分摂取量を気にかけることで予防、改善が可能です。

 

水分を摂りすぎてしまう人もいる

一方で、禁酒直後に

水分摂取量が増えてしまう人もいます。

飲酒欲求を誤魔化したり我慢するために、

飲酒の代わりとして飲み物を使うケースです。

・強い炭酸飲料

・ノンアルコール飲料

・キンキンに冷やした飲み物

これらを、喉越しや刺激を味わうように飲み続けてしまう人もいます。

飲酒で味わっていた刺激を、水分摂取の刺激で補い、

一時的に飲酒欲求を消そうとするわけです。

しかしこの状態が続くと、

飲酒していた頃よりもさらに大量の水分を摂取してしまうことがあります。

 

また、ノンアルコール飲料やジュースに含まれる人工甘味料は、

大量に摂取すると下痢を引き起こしますので、その結果、

「お酒をやめてからずっと下痢が続く」

「禁酒してから体調が悪くなった」

という誤認に繋がってしまいます。

禁酒直後の体調不良の原因が

水分の過剰摂取にあると気づければ、

こうした誤解は防げます。

 

適正な水分摂取の考え方

ですので「禁酒をしたいな」と思っている人は、

禁酒をする前でもいいので、

お酒を飲まない人の水分摂取の様子を少し観察してみてください。

飲酒習慣のない人は

・喉が渇いたとき

・食事に合わせて

・休憩やリフレッシュとして

・暑さ対策や体調管理として

その時の目的に合わせて、

適切な量を飲んでいるはずです。

お茶、水、コーヒー、炭酸水、ジュースなど、

飲み物の種類も状況に応じて選んでいることでしょう。

毎日お酒を大量に飲んでいた人は、

お酒の種類や味には詳しくても、

お酒以外の飲み物には

あまり意識を向けてこなかったかもしれません。

禁酒後は、あなたも

好きな飲み物を、適切なタイミングで適切な量飲むというスタイルになります。

身近な人たちが

「何を」「どれくらい」「どんな目的で」

飲んでいるのかを、少し参考にしてみましょう。

 

味覚の変化と、水分摂取の楽しみ方

また禁酒直後は回復途中のため、

味覚がまだ鈍い状態にあります。

そのため、

刺激の強い飲み物を欲しやすくなります。

数日が経つと、徐々に味覚が回復し、

細かな味の違いが分かるようになってきます。

この変化に合わせて、

・最初は刺激のある飲み物を楽しむ

・味覚が戻ってきたら、繊細な味の飲み物を楽しむ

というように、

水分摂取の楽しみ方を変えてもいいでしょう。

水分摂取を「飲酒の代わりの刺激」としてだけ使い続けると、

身体への負担も続いてしまいます。

味覚の回復とともに、飲み物の楽しみかたも変えていけると知っておけば、

「強い刺激探し」に振り回されにくくもなります。

 

まとめ

禁酒後は、気がつかないうちに水分摂取の量が変化しています。

少なすぎても、

多すぎても、

体調不良の原因になり、再飲酒の危険を高めます。

この水分の摂り方が変わることで起きる不調は、

知っていれば防げるものがほとんどです。

飲酒欲求を誤魔化すための水分摂取も、

味覚の回復に気がつければ、過剰に行う必要は無くなっていきます。

「今、自分はどんな目的で水分摂取しているのか」

それを意識するだけで、禁酒直後の視野はぐっと広がります。

これだけで禁酒の苦しさは、少し軽くなっていくはずです。

次回は、

禁酒直後の食事のとり方についてお伝えします。


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